ピアノの音色には、心を癒し、感動を与える不思議な力があります。中級者になると、よりテクニカルで表現力豊かな曲に挑戦したくなるものですよね。特に、ショパンやリストの曲は多くのピアニストの憧れ。でも、どの楽譜を選べばいいのか迷ってしまうことも。今回は、ピアノ中級者が憧れるショパンやリストの楽譜選びについて、詳しくご紹介します。初心者から上級者まで、幅広い層の方に役立つ情報をお届けしますので、ぜひ最後までお付き合いください！
まず、ショパンやリストの曲に挑戦する前に、基礎練習の重要性を忘れないでくださいね。テクニックを磨くことで、より美しい演奏が可能になります。そこで、おすすめの練習方法と教材をいくつかご紹介します。
1. 中級レベルで弾ける クラシック名曲 ピアノ曲集 2
この楽譜集は、中級者の方にぴったりの一冊です。ドレミ楽譜出版社から出版されており、作曲家の年代順に全120曲が収録されています。第2巻には、チャイコフスキー、グリーグ、ラフマニノフのピアノ協奏曲をはじめとするロマン派の名曲から、ラヴェルの「ボレロ」やガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」といった20世紀の作品まで、全59曲が含まれています。
この楽譜集の特徴は、中級者でも手が届く難易度に編曲されていることです。原曲の魅力を損なわずに、少し簡略化されているので、本格的なクラシック曲に挑戦したい方におすすめです。また、作曲家の年代順に並べられているので、音楽史の流れも感じながら練習できるのが魅力的ですね。
この楽譜を使って練習する際のポイントは、まず全体の流れをつかむことです。各曲の特徴や難しい箇所をチェックし、部分練習と全体練習をバランスよく行いましょう。また、メトロノームを使ってテンポ感を養うのも効果的です。徐々にテンポを上げていくことで、無理なく上達できますよ。
2. ピアノスコア 三浦大知
ポップスファンの方には、こちらの楽譜がおすすめです。世界水準の歌唱力とダンスで人々を魅了するスーパーエンターテイナー、三浦大知のピアノ曲集です。ダンサブルな曲はピアノ・ソロで、バラード曲はピアノ弾き語りで楽しめるようになっています。
この楽譜の特徴は、原曲に近い中級者向けアレンジになっていることです。ポップスの曲をクラシカルなピアノアレンジで楽しめるのが魅力です。また、巻頭にはカラーページが付いているので、アーティストの世界観も感じながら練習できます。
この楽譜で練習する際のポイントは、リズム感を大切にすることです。ポップス特有のグルーヴ感を出すために、メトロノームを使いながら、細かいリズムの変化にも注目して練習しましょう。また、歌詞の意味を理解しながら弾くことで、より表現豊かな演奏ができるようになりますよ。
3. 小・中学生のための ブルグミュラー併用ピアノ曲集
ブルグミュラーを終えた方や、中級レベルに入ったばかりの方におすすめなのが、この楽譜集です。ピアノ学習の初級課程から本格的なクラシック作品への橋渡しとなる、中級者のためのピアノ曲集として編纂されています。
この楽譜集の特徴は、中級課程の必修「ブルグミュラー25の練習曲」と同程度で音楽的魅力のあるピアノ曲57曲を5つのGRADEに分けて収載していることです。バロック、古典派、ロマン派といった各時代のスタイルが習得できるように配列されているのも魅力的ですね。
この楽譜で練習する際のポイントは、各時代の音楽スタイルの違いを意識することです。バロック音楽の整然とした美しさ、古典派の均整の取れた構造、ロマン派の情熱的な表現など、それぞれの特徴を理解しながら練習することで、音楽的な幅が広がります。また、指使いにも注目し、効率的な運指を身につけましょう。
4. ピアノ・シュロス コンチェルト・シリーズ5 初級〜中級者向け
コンチェルト（協奏曲）に挑戦したい方には、こちらの楽譜がおすすめです。初級から中級者向けに編曲された、ピアノと管弦楽のための協奏曲が収録されています。
この楽譜の特徴は、本格的な協奏曲を比較的簡単なアレンジで楽しめることです。オーケストラパートがピアノ用に編曲されているので、ソロでも協奏曲の醍醐味を味わえます。また、初級から中級者向けにアレンジされているので、段階的に難しい曲にチャレンジできるのも魅力です。
この楽譜で練習する際のポイントは、ソロパートとオーケストラパートの対比を意識することです。ソロパートでは華やかな表現を、オーケストラパートでは全体の調和を意識しながら弾くことで、より本格的な演奏になります。また、ダイナミクス（強弱）の変化にも注目し、豊かな表現を心がけましょう。
5. 美しく響くピアノソロ 中級 日本のうた
最後に、日本の歌をピアノソロで楽しみたい方におすすめの楽譜をご紹介します。「ふるさと」や「浜辺の歌」、「紅葉」など、誰もが知っている名曲ばかりを集めた楽譜集です。
この楽譜の特徴は、ピアノならではの響きの美しさを充分に生かし、弾き映えするピアノソロを追求していることです。原曲のサイズや調にはこだわらず、”ピアノで奏でて美しい””聴き映えする””しかも弾きやすい”をコンセプトにアレンジされています。
この楽譜で練習する際のポイントは、日本の歌特有の情感を大切にすることです。歌詞の意味を理解し、その情景をイメージしながら弾くことで、より豊かな表現ができます。また、アルペジオを中心としたピアノの豊かな響きを楽しむアレンジになっているので、ペダルの使い方にも注目しましょう。適切なペダリングで、美しい余韻を作り出すことができますよ。
以上、ピアノ中級者が憧れるショパンやリストの楽譜選びについて、おすすめの楽譜と練習方法をご紹介しました。これらの楽譜を使って練習することで、技術面だけでなく、音楽性も磨くことができるでしょう。
ピアノ練習の際は、無理をせず、自分のペースで着実に進めていくことが大切です。難しい箇所にぶつかったら、部分練習を繰り返し、少しずつテンポを上げていくなど、効果的な練習方法を見つけてください。また、演奏を録音して客観的に聴いてみるのも、上達への近道です。
最後に、音楽を楽しむことを忘れないでくださいね。技術的な向上も大切ですが、音楽を通じて自分の感情を表現することこそが、演奏の醍醐味です。ショパンやリストの曲に限らず、自分の心に響く曲を見つけ、その曲を通じて自分の音楽性を磨いていってください。
ピアノ演奏は、長い旅のようなものです。一朝一夕には上達しませんが、日々の練習の積み重ねが必ず実を結びます。この記事で紹介した楽譜や練習方法を参考に、あなたなりのピアノ演奏スタイルを見つけてください。そして、音楽を通じて、豊かな人生を送られることを願っています。さあ、素敵なピアノの世界へ飛び込んでみましょう！
